
Lars Rank Keramic マグ /Blue Hills (個体選択)
◽︎ラースのブルーヒルズシリーズは、白磁のようなしっとりとした釉薬をベースに、底部に備前焼のような赤褐色の化粧土を施すことにより、ヨーロッパの陶磁器の上品さにどこか日本陶芸のような独特の素朴さを併せ持っています。そこへコバルトブルーの釉薬を重ね掛けることで、60~70年代のデザインのようなレトロな様相もみられます。
アクセントになるブルーの釉薬はまるで水墨画のような印象で、柔らかな丘ような模様は日本や中国など、静けさをたたえたアジアの自然の風景を思い起こさせるよう。人工の色粉ではなく、日本画にも使われる自然の原料を使用しているため、化学変化の発色により美しい濃淡が現れています。北欧と日本の感性の融合により、日常のシーンに懐かしくも新しい印象をもたらします。
ブルーヒルズシリーズは、グリーンモスシリーズと呼応した二対のデザインであり、互いに上下逆さの模様となっているため、合わせてお使いいただくことでよりテーブルが華やかになります。また、ナチュラルな色合いも相まって、ウッドやアースカラーのダイニングシーンによりマッチするでしょう。これら二つのシリーズは「陰と陽」の関係であり、ラースの日本文化への深い関心や理解を映し出しています。
◽︎ヨーロッパの陶芸には珍しい、ハンドルなしのマグ。湯飲みのような、日本人にとって非常に馴染みのある形のデザインで、日本茶やコーヒーなど、あらゆる温かい飲み物とベストマッチします。
可愛らしい大きさで、白とブルーの色合いが清楚な印象。掛け違えの釉薬の質感も愛らしい一品です。雪の野原を思わせるデザインで、冬の朝を迎えるのにぴったり。家族や大切な人とお揃いにしたり、グリーンモスのマグとそれぞれペアで使うのも素敵です。
ラース・ランクのうつわは一つひとつが手作業で作られ、釉薬の模様などひとつとして同じものはなく、複数揃えることでそれぞれの違いも楽しめるシリーズです。形は同じなのでスタッキングして収納が可能で、食器棚を圧迫しません。コペンハーゲンのクラフトマンによる洗練されたデザインと遊び心が光る、日本で唯一ILOILOだけで手に入れることができるテーブルウェアです。
◽︎ラース ランクについて
ラース・ランクはデンマークの陶芸家として、2004年からアート&デザインのクロスフィールドにおいて家庭用セラミックの設計に携わってきました。スカンジナビア伝統の洗練されたセラミックワークを引き継ぎながら、シンプルでいて清楚な形と装飾のデザインは彼の独特で繊細なセンスによるもの。頻繁に刷新されるコペンハーゲンの陶芸のトレンドはインテリアデザインやファッションのトレンドと密接に関わっており、それらのデザインの領域に深い理解のあるラースだからこそのセラミックスです。
また2005年、ラースは日本の滋賀県立陶芸の森という信楽焼の研究施設にレジデンス生として4ヶ月滞在し、日本陶芸の伝統に触れました。そうして、日本人に馴染み深い信楽焼とデンマークの陶芸をラース・ランク独特の完成により重ね合わせたユニークなシリーズであるブルーヒルズ、グリーンモスのシリーズが生まれました。
私たちの毎日が1日として全く同じ日がないように、同じ形、同じデザインでもひとつとして同じ模様の器を作らないというラースのこだわりから、日常生活の中での使いやすさを考慮したプロダクトでありながら手工芸品のような趣も持ち合わせるうつわのラインナップです。
◽︎仕様
素材:磁器
サイズ:直径7cm 高さ7.5cm
電子レンジ:◯
食洗機:◯
◽︎ラース・ランクのうつわは個体によって釉薬の具合が違うのが特徴。わずかな違いですが、個体番号からお気に入りのひとつをお選びください。