コンテンツにスキップする
2025年1月に再オープン致しました。
2025年1月に再オープン致しました。
シンプルで使い手に心地よい、長戸製陶所のうつわ

シンプルで使い手に心地よい、長戸製陶所のうつわ

愛媛県の砥部を代表する陶芸工房であり、ILOILO LIFE STOREでも人気のうつわブランド、長戸製陶所。

「日々の暮らしを心ゆたかに」をコンセプトに、使い勝手の良さとデザイン性を兼ね備えたうつわを作り出しています。

そんな素敵なうつわを生み出す長戸製陶所は、いったいどんな場所なのでしょうか? 

少し前になりますが、昨年の8月に生活と陶芸の両立した工房である長戸製陶所へ、スタッフがお邪魔しました。

今回は、その旅の記録をお話しします。

 

長戸製陶所「陶彩窯」をたずねて

長戸製陶所は、愛媛県の砥部に位置する窯元。 

8月の東京のうだる暑さから逃れ、その長戸製陶所のある瀬戸内の砥部へと向かいます。

愛媛県のおよそ中央を走る「砥部陶街道」は、現代にも残る伝統、砥部焼の窯元が連なる砥部川沿いの道路。

夏のたっぷりとした雨雲が山並みに横たわり、 瀬戸内の自然が生み出す澄んだ空気に混じった雨粒が、日本の夏のだるさを拭い去るようです

この土地の淡麗な水で練り上げる土から作られる陶芸作品だからこそ、長戸製陶所のうつわはどこか透明感が感じられるのでしょうか?

そんな想像を巡らしながら、長戸製陶所へと車を走らせます。

ここまで色々な窯元を目にしましたが、なかでもひときわ雰囲気のある工房が見えます。ここが、現代陶芸の窯元、長戸製陶所。

伝統的な窯元の雰囲気とは異なり、小説に登場しそうな、どこか北欧のギャラリーのような、モダンな建物に、思わずほーっと息を吐きました。背後に見える障子山が、ひときわギャラリーを美しく引き立てています。

訪問時はあいにくの雨でしたが、敷地に点在する白磁の大きな壺や、草花の影から妖精がひょっこり顔を出しそうな。そんなピュアな空気が感じられます。

今回案内してくれたのは、長戸製陶所の陶芸家、長戸哲也さん、長戸純子さんと長戸裕夢さん。

三人は家族であり、また長戸製陶所という「家業」を分業する仕事のパートナーでもあり、そしてそれぞれが独立した陶芸アーティストでもあります。

まず案内していただいたのは長戸製陶所と併設する「Gallery Tousai」。

ギャラリーの屋内は長戸製陶所のうつわがずらりと並んでいます。温かい手作りのうつわからも、どこか北欧食器につながるモダンさを感じられます。

素敵なうつわに囲まれ、テンションが上がるスタッフ…。(浮かれすぎてうつわの棚にぶつからないように気をつけました)


また、今回は特別に工房の作業場の様子を見せていただきました。

机には、鉄の板を削ったり、針金を曲げたりしながら、独自に作った作陶に必要なオリジナルの道具が並びます。

この日はILOILOでも人気のツバメシリーズの素焼きが終わり、和紙染めの絵付けを行っているところでした。

杉浦非水のツバメの絵柄はもともとシャープな印象ですが、うつわにあるツバメがあたたかな印象の理由は、長戸製陶所が使う「和紙染め」の手法。

和紙の切り口のほわほわとした柔らかさが絵付けに残り、あの優しい雰囲気になるのです。

 

長戸製陶所の人気のうつわ

長戸製陶所のうつわは、「日々の暮らしを心ゆたかに」というコンセプトのもと、ひとの日々の暮らしに寄り添い、心に豊かさをもたらすように作られます。

軽量で扱いやすく割れにくい長戸製陶所のうつわは、食洗機や電子レンジにもかけられ、作家達が手がけたうつわでも日常使いのなかで機能性を持つ優れもの。

なにより、シンプルでも華やかで、どこか北欧のテーブルウェアにも通じるデザインセンスが魅力的。

ここで、ILOILO LIFE STOREで取り扱っている長戸製陶所のうつわをご紹介していきます。

 

杉浦非水 × 長戸製陶所

長戸製陶所は、近代日本で活躍したグラフィックデザイナーである杉浦非水さんのデザインをもとに絵付けをしたうつわを製作しています。

砥部焼きに特徴的な白磁風ですが、冷た過ぎない白が優しい風合い。

つるりとした透明な釉薬もシンプルで、杉浦非水の絵柄を引き立たせています。 

これらのシリーズはまた、日本独自の「イズム」である民藝運動の「用の美」を感じさせる、清貧さを秘めた軽やかさも魅力的。

日常使いのために自宅用に揃えたいうつわでもあり、また癖がないのでプレゼントにも適しています。

可憐な芥子の花や青いツバメの絵柄は、毎日眺めていても飽きないでしょう。

 

可憐な芥子の花が可愛らしい「芥子のコップ」

 

珍しい陶製のコップで、お茶やジュースなどはもちろん、ビールなどのお酒にもおすすめ。

杉浦非水の芥子の花の大胆な構図もおしゃれ。和紙染による独特の色味も、長戸製陶所ならではのテイストです。

 

日常使いにもプレゼントにも。人気の「ツバメ」シリーズ 

ILOILO LIFE STOREが取り扱う長戸製陶所のうつわのなかでも1番人気がこのツバメシリーズ。

和紙染独特の色味の柔らかさがミルク色の白磁と相まって、とても優しい感じがします。毎日の食事やコーヒータイムで心を緩めてくれそうです。

蕎麦猪口はコーヒーやティーカップ、デザートのうつわなどあらゆる目的に使えますから、家庭に一揃いあればどんなシーンでも活躍するでしょう。

 

 

 

5寸皿もオールマイティーに活躍する、家庭のなかでスタンダードにつかえるサイズのうつわです。

軽やかに空を飛ぶツバメの絵が美しく、食器棚に飾るように配置するのも素敵。

普段用にも来客用にも使えるでしょう。 

 

 

 

古砥部シリーズ 

長戸製陶所の「古砥部」シリーズは、江戸時代の砥部焼の伝統を咀嚼した上で、長戸製陶所が独自に提案した現代のうつわシリーズ。

「フォルムが美しく、軽い、薄い、丈夫な砥部焼」という長戸製陶所のうつわの良さを発揮しつつ、現代によみがえる砥部焼の伝統を感じられます。

しかし、これらはただ伝統を踏襲しただけではなく、これらはモダンなかたちに生まれ変わったうつわ。

電子レンジや食洗機など、今の生活のなかで不自由なく使える上、どこか北欧風のようにも感じられるデザインが、現代の私たちの生活に心地よくなじみます。

 

小花文 茶碗

こちらの茶碗は、「小花文」と名がついた、可憐な花柄の茶碗。

花柄でも華美すぎず、さっぱりとした印象のため、ユニセックスに使えます。

うつわの高台(底部)の立ち上がりが高めで持ち上げやすく、また胴の傾斜はご飯を盛った時、きれいに見えるようにつくられています。

 

小花文 蕎麦猪口

陶彩窯 小花文 蕎麦猪口 赤

陶彩窯 小花文 蕎麦猪口 青

 

この蕎麦猪口はコロンとした大きさがより可愛らしく、またシンプルなフォルムとモダンな小花文の柄が、まるで北欧デザインのような魅力もあります。

クチポールなど北欧カトラリーとの相性も抜群。

赤と青の2種類のカラー、セットで贈り物にも向いています。

 

花垣文 5寸皿

「花垣文」 の5寸皿は、質素な出で立ちでも、ぽってりとした白磁の質感や繊細な柄の奥深さに、見れば見るほど好きになっていくようなうつわ。

長戸製陶所が独自に配合しているみかん灰を使った釉薬の、やや青みがかった色味がレトロな雰囲気を醸し出しています。

5寸皿は、晩ご飯などの食卓にも、菓子皿にもぴったりの、使い回しできる大きさが嬉しいですね。

 

鉄釉 しのぎ 5寸皿

 

焼き物は自然の土やミネラルから作られたものですが、こちらは鉄分をたっぷり含んだ釉薬の黒が美しい5寸皿。

黒いうつわは和洋折衷に使え、 またこちらは冷たい黒ではなく暖色の黒のため、料理の色をいっそう引き立ておいしい食卓を作ってくれます。

しのぎの入ったデザインもスタイリッシュで、手作業ならではの温かみも感じるうつわです。

今後のお知らせもお見逃しなく

長戸製陶所のうつわは、生活の中のふとした瞬間に、心のゆとりをもたらしてくれるような魅力があります。

華美ではないうつわたちは一見なんでもないようですが、手にとって眺めているうちに、いつのまにか1番お気に入りのうつわになっているような。

それに、陶磁器は後の世代に受け継ぐこともできるもの。長戸製陶所の器も日常使いのうつわですが、大切に使えばきっと「居場所の一部」のような、思い出の品になっていくでしょう。

 

今後も長戸製陶所のうつわが入荷したときには、お知らせをお見逃しなく。

また、ツバメシリーズの新たな展開もお楽しみに。

次の記事 アーティストコラボ『&iloilo』第一弾「コーヒーのうつわ」のすべて