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2025年1月に再オープン致しました。
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北欧ブランドにもなじむ和の食器:長戸裕夢さんの新作のうつわ

北欧ブランドにもなじむ和の食器:長戸裕夢さんの新作のうつわ

■語り手 松下沙織(まつした さおり)

1990年東京都生まれ。美術作家および陶芸家、フリーライター。2017年より新宿区の陶芸教室「白紙舎」にて講師を務める。2019年武蔵野美術大学博士課程卒業。現在ワシントン州シアトル在住。

 

ILOILO LIFE STOREとコラボレーションし「コーヒーのうつわ」を手掛ける砥部焼きの陶芸家、長戸裕夢さん。長戸さんが手がけるうつわは、伝統的な和食器のたたずまいを持ちつつも、どこか北欧食器にも通じるロマンチックな印象が魅力です。

そんな長戸さんのうつわに惚れ込み、ILOILO LIFE STOREは長戸さんの新作を入荷しました。暮らしにささやかな喜びを添える、新しい長戸さんのうつわたちを紹介していきます。

 

菊型豆皿・印判菊型豆皿

 

長戸裕夢さんは、四代続く陶芸一家の出身。愛媛の磁器産地である砥部に拠点を置き、作陶しています。

 

こちらの二つの豆皿は、長戸さんの家業である長戸製陶所が所有する菊型に土を圧して作られたもの。印判も長戸家に古くからあるもので、呉須絵で押されています。アイボリーの土に青みがかった釉薬がかかることで、白でも冷たい白ではなく、ほっとするような色味が魅力的です。

 

豆皿はお醤油さしや薬味を盛るお皿としてももちろん、毎日の食卓に箸置きとして置くと、ちょっとした取り皿にもなってとても便利。ちょこんとした、かわいらしいアイテムです。

 

商品ページ:長戸製陶所 菊型小皿 by Hiromu Nagato

                   長戸製陶所 印判菊型小皿 by Hiromu Nagato

 

黒釉高台碗・黒釉鉢

こちらの黒釉のシリーズは、長戸さんが独自に調合した釉薬が個性的。コーヒーのような色は、鉄が反応して色づいたものです。近くでよく見るとキラキラとした粒子の反射が見られ、さらりとした手触りも心地よく感じられます。

高台碗は飯碗としても使えますし、プリンやムースなどの洋菓子を盛るうつわにもぴったりです。こげ茶の色は料理をいっそう美味しそうに引き立てますし、洋食にも和食にもマッチします。

鉢は五寸ほどの大きさで、副菜を盛り付けるのに最適。和菓子を盛り付ける菓子皿としてもお使いいただけます。季節の草花を添えれば、純和風のテイストに仕上がるでしょう。


商品ページ:長戸製陶所 黒釉高台碗 by Hiromu Nagato

                      長戸製陶所 黒釉鉢 by Hiromu Nagato

 

染付湯飲み・染付高台碗

「染付」とは砥部焼の伝統的な技法であり、品のある淡いブルーがやさしい白色と相まって、和にも、洋にも寄り添います。

ボーダー柄の湯飲みは小ぶりな大きさで、コロンと手に収まるかわいさに惹かれる逸品。日本茶ももちろん、洋のテイストもありますから、コーヒーやハーブティーにも合いそうです。

高台碗は、長戸さんのオリジナリティあふれる自由な絵付けが遊び心をくすぐる、とても可憐なカップ。お子様のデザート様に、また前菜のビシソワーズにと、意外にも使い道はたくさんあります。

 

こちらの染付のシリーズは北欧食器のような雰囲気もあり、クチポールなどの北欧カトラリーと相性が良く、和と洋のコラボレーションを目指すILOILO LIFE STOREの一押しです。

 

商品ページ:長戸製陶所 染付湯飲み by Hiromu Nagato

                  長戸製陶所 染付高台碗 by Hiromu Nagato

 

刷毛目湯飲

グレーがかった下地に白の化粧土のざっくりとした刷毛目が特長的なこちらの湯飲みは、ナチュラルな印象であらゆる方に愛されるアイテム。

 

まるで石のようなカラーリングですが、丸みのある形がクールさをおさえて愛らしい一品になっています。日本茶によくマッチしますから、外国人へのプレゼントにもおすすめです。


商品ページ:長戸製陶所 刷毛目湯飲み by Hiromu Nagato

 

まるで北欧ヴィンテージ食器のような日本のうつわ

長戸さんが手がけるうつわは、まるで食器棚に初めからあったかのように生活になじむ、あたたかでどこか懐かしい、宝物のようなうつわです。

 

これらの作品は作家ものですが、食器乾燥機や食洗機にも入れることができます。ネットのお買い物や作家ものを初めて買う人にとって、どのようにうつわを使ったりケアすればいいのかがネックですが、長戸さんのうつわは市販の器と同じように使うことができますから、安心ですね。

  

作家情報

長戸裕夢

京都府立陶工高等技術専門校、京都市工業試験場を修了後、愛媛の磁器産地、砥部にて作陶。家業の磁器制作と並行して、自ら掘り出した土を使い、真黒く炭化させた炻器シリーズや蜜柑の木の灰を用いた釉薬を使い、土味豊かな作品群を制作。

ILOILOとコラボレーションした「&ILOILO」プロジェクトでは、これまでに「コーヒーのうつわ」を提供。

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Text, Photo by: Saori Matsushita

 

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